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Welcome to my blog. This blog about my husband, Euan Craig, who is an Australian potter in Japan; about his works, making process, our life style and our family.

Euan Craig    A Potter's Life

このブログへようこそ。

陶芸家の妻、そして母である三日月こと私が綴るブログです。
オージー親父こと陶芸家の夫、ユアン クレイグの作品、制作過程、展示会や
家族との生活や色々な思いなどを書いています。

いわゆる贅沢はできませんが、
日本とオーストラリア両方の文化を取り入れたハイブリッド(?!)の生活をしています。

笑いあり、涙あり、歌あり、ジョークあり、賑やかに、
夫婦と子供たちと猫2匹で暮らしています。



21年間、益子焼きで活動してきたユアン。

東日本大震災で、震度6強の地震に被災し、
ずっと暮らしてきた栃木県を離れ、
私の実家のある、群馬県みなかみ町で再スタートし、
もうじき12年になります。

子供達の成長も含め、色々なことがありました。

まだまだ力が及ばないことも多々あり、
もがきながらも、私たちなりに頑張っています。

多くの方々、友人たちに助けていただき、
今までに色々なご縁に恵まれました。

ありがとうございます。

これからも私たちなりに頑張っていきますので、どうぞ見守っていてください。







2007/07/15

進む道

あんなに元気で、楽しくて、
明るくて、パワーいっぱいの
ユアンでも落ち込むことがある。
 
自分で決めた道を進んでいても、
不安や迷い、自信をなくすことも。

自分が一生懸命していること、
信じていることを、
皆に理解してもらうのは
難しいことだと分かってる。
 
でも、つい家族や兄弟などの身内には
それを期待してしまう。
ただ身内だからといって
理解できるとも限らない・・・。

 
陶芸はやはり専門職で奥が深い。
本当に理解するには技術的・芸術的知識も必要になる。
妻の私でもユアンのしていることは理解しているつもりだけど、
難しくて分からないこともいっぱいある。
 
でもユアンが信じて選んだ道は、
大変だけれど間違いではないと思っている。
精一杯支えて、応援してあげたい。
 
 
 
ユアンが、大学で陶芸を専攻すると決めたことを家族に告げた時、
「便器の学位をとってどうするんだ? 才能を無駄にするのか?」
というようなことを兄は言った。
 
オーストラリアでは一般的に陶芸は趣味のイメージが多い。
職業として見ない人もいる。
陶芸一本で生活するのも難しい。

だから大学や高校で先生をしながら陶芸をしている人など、
他に仕事をしながらという人が多い。
そしてまた陶芸は趣味というイメージが強くなる。
   
ユアンはもっと他の事をするべきだ、そうすればもっと才能を生かせ、成功する、
と多くの人が言ったそうです。
もったいないと。
医者、弁護士、哲学者、ビジネスマン、小説家など他の事を・・・。
  

ユアンの人生の基準としていることが、
他の人の基準と違っていても間違とは限らないと思う。
それに、もし違う職業を選んでいたとしても、
結局ユアンのポリシーは変わらないと思う。
 
もし医者になっても損得でなく、
人を助けるために尽くしそうで、
もし弁護士になってもお金や有名になることでなく、
弱き者のために尽くしそうで、
 
そして腕があるのに昇進しないとか、
お金を稼がないで勿体ない、とまた言われると思う。
  
 
子供の頃、父親の手伝いをしていて、
「どうしていつも大変な方法でやるんだ?」
と言われたそうです。
「大変でも、それが正しいからそうしているんだ。
でもそんな事言えなかった。」
とユアンは言いました。
  
 
しかし、
大学を卒業してすぐ窯を持ち陶芸を続けたユアンを、
両親が訪ねて来てくれた時に、
店内のお客さんに作品について、
父親が一生懸命説明してくれたことがあるそうです。
とても、うれしかったそうです。
 
また、父親がユアンの粘土の説明を聞いた後、
「陶芸や粘土のことは自分には分からないけれど、
ユアンは情熱を持って知識と技術を学び、
一生懸命頑張っているんだな」
と言ったそうです。
 
もし、父親がもっと長生きしてくれていれば、
父・息子、男同士の関係をこれから築いていけたでしょう。
でもこの話から、亡くなる前に息子を理解し、
そして誇りに思ってくれた、と私は思います。

 
母親も食器棚にずっとユアンの作品を置いていてくれました。
初めての作品から色々。

「一番最初のファンは私よ」と言ってました。

 
陶芸というものを理解していたかは分かりませんが、
ユアンのことを自慢に思っていてくれたのは分かりました。
来客があるといつもうれしそうに作品を見せていました。
 
 
それに作品を買ってくださる方も、作品を気に入ってだけでなく、
作品を通してユアンを見て下さっているように思えます。
それだけの情熱を持って作ったものだからこそ、
作品はユアン自身でもあるのだと思います。
  
  
 
どんなに自分の生きる道と選んで頑張っていても、
時には立ち止まり悩むのですね。
 
でも、また力強く歩き出すのも知っています。
自分で切り開いた道だから。
  
私も一緒に歩いていくね。
もしもの時は、私が守ってあげるよ。  

  



2007/07/08

懐かしの味を探せ!

ユアンの母は、
とっても 料理の上手な人でした。
 
得意料理は数知れず、
教えてもらったのは、
まだまだほんの一部です。
 
もっと色々教えて欲しかった・・・。
3年前にガンで他界し、
それも叶いません。
      
 
いただき物のきゅうりが沢山、どうしよう・・・。
子供たちはスティックにして味噌をチョンチョンとつけて食べるのが好きです。
 
でも違う食べ方がしたい私たち大人・・・。
 
そこで思い出したのが義母の味。
夏によく、きゅうりのスライスしたピクルスを作っていました。
付け合わせにもよし、サンドイッチにはさんでもよし。 
   
でも、作り方は教えてもらってなかった・・・。
 
しかし、このネット社会を利用すれば
何とかなるかも。
 
ユアンが検索して探すとありました!
 
義母の作り方に一番近そうなレシピが。
  
玉ねぎとピーマンも入れると書いてあるけど、
それは抜いてきゅうりだけのピクルスを作りました。

懐かしの味になったでしょうか?
少し漬け込むので、
明日以降まで待たないと味は分かりません。
楽しみです。
  
  
<スライスきゅうりのピクルス・レシピ>
・きゅうり  6~8本
・米酢    1カップ
・砂糖    2カップ
・粒のままのクローブと胡椒  適量
・シナモンスティック  適量
・塩     大1スプーン 
(ユアンは塩を入れませんでした)
(*ここでは西洋式計量カップなので、1カップ=250mlです)
  
    
ガラス瓶を熱傷毒して準備しておきます。
 
きゅうりを水洗いし、スライスして瓶の中に入れる。
鍋にその他の材料を入れひと煮立ちさせ
砂糖を完全に溶かします。
火を止め、熱いうちにきゅうりの入った瓶に注ぎいれ、フタをします。
一晩置けば食べられます。
フタを開けたら冷蔵庫に入れてください。
フタを開けなければ何ヶ月かは冷暗所で保存が出来ます。
    
 
*追記:
翌朝食べてみました。
味はユアンの味になっていました。
子供はおいしいと良く食べて好評でした。
たぶん、塩を入れると義母の味に近かったと思うけど、
これは甘酢漬けで、また違っておいしかったです。
次は、私が塩も入れて作ってみようかな。
 

2007/07/06

物々交換


時々、知人や近所の方から
色々なものをいただきます。
   
畑で採れた新鮮な野菜や、
服やお菓子を子供にと。
時には獲れたての鮭をいただくことも!
それも丸まる一匹です。

近くの那珂川に鮭がやってくるので、
そこで捕ったそうです。

鮭は免許がないと
釣ってはいけないんだそうです。
なるほど、勉強にもなりました。
   
とにかくありがたいことです。
 
そのお礼に作品をお返しに差し上げたりします。
ちょっと売ることは出来ないけれど、使うには問題のないものとかを、
そう言って差し上げています。
   
「うちにある物なのよ」と言われ、
「うちも、うちにある物なんです」と返します。(笑)
   
物々交換ですね。
こうやって交易がうまれていったんですね。
    
  
4日の午後に
小学校の授業参観があったので、
いそいでお昼を作り、
食べて行かなくてはでした。
 
いただいた野菜も使って、
簡単にラタトゥイユ
(私風)にしました。
   
オリーブ油を切らして、なかったので、
ごま油で代用し、刻んだ玉ねぎ、
セロリ、ナス、トマトと ツナを炒め、
鶏がらスープの素、塩、胡椒、
ミックスハーブを入れ煮詰めて、
出来上がり! 簡単です!
  
ユアンが畑から大葉を採ってきて
細く刻んで盛り付けてくれました。

そうそう、
ピーマンやズッキーニがなかったから
緑が足りなかったの。
さすが!
言わなくても分かったのね。
   
時間がないのに、
ちょっとうまく出来たうれしさで
写真を撮りました。
   
急いで食べて、末っ子を連れて、
授業参観には間に合いました。
     

教室で子供たちはうれしそうに時々振り向いていました。
末っ子もお兄ちゃんやお姉ちゃんを指差したり、
あっちこっちと歩き回って大忙しでした。