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Welcome to my blog. This blog about my husband, Euan Craig, who is an Australian potter in Japan; about his works, making process, our life style and our family.

Euan Craig    A Potter's Life

このブログへようこそ。

陶芸家の妻、そして母である三日月こと私が綴るブログです。
オージー親父こと陶芸家の夫、ユアン クレイグの作品、制作過程、展示会や
家族との生活や色々な思いなどを書いています。

いわゆる贅沢はできませんが、
日本とオーストラリア両方の文化を取り入れたハイブリッド(?!)の生活をしています。

笑いあり、涙あり、歌あり、ジョークあり、賑やかに、
夫婦と子供たちと猫2匹で暮らしています。



21年間、益子焼きで活動してきたユアン。

東日本大震災で、震度6強の地震に被災し、
ずっと暮らしてきた栃木県を離れ、
私の実家のある、群馬県みなかみ町で再スタートし、
もうじき12年になります。

子供達の成長も含め、色々なことがありました。

まだまだ力が及ばないことも多々あり、
もがきながらも、私たちなりに頑張っています。

多くの方々、友人たちに助けていただき、
今までに色々なご縁に恵まれました。

ありがとうございます。

これからも私たちなりに頑張っていきますので、どうぞ見守っていてください。







2007/06/30

トンボ?!

28日に窯焚きをしました。
   
展覧会前の窯焚きと違い、心の余裕があり、
気持ちのいい窯焚きになりました。
    
お昼はサンドイッチをピクニックテーブルで一緒に食べました。
    
   
梅雨の合い間のいいお天気でしたが、
暑くて、熱くて・・・・。
    
水分補給をしっかりしてました。
   
暑さに強いオージーおやじでも、湿度が高いので熱さがきつそうでした。 

     

がんばっているダディを見て、
息子が遊んでいる手を止め、
      

「ダディ、おんぼ とったげるね!」と。
(訳:トンボ 採ってあげるね)
  
 
このお兄ちゃんの魚とり網が気に入って、
よく虫取りしてます。(笑)                                   





見ていると・・・、あれっ!?
  
 
 
ちょっと!
それはトンボじゃありませんよ。
   

でも、
仔猫も網にじゃれて
遊んでもらっている
と思っているみたいでした。(笑)
   

  
 
結局、その後私のところに来て、
網を差し出し、
  
「おんぼ とってちょーだい!」
  
「はい、はい。」と、採って上げると、
 
そっとつまんで、
えいっ、と飛ばしてしまいました。
   
 
ダディにトンボを採ってあげるのは、忘れてしまったようでした。
 
     


2007/06/21

すくすく育ってます


仕事の合間に庭仕事。
小さな畑に植えた苗が
すくすくと育ってます。

昨年はあまり畑に手を付けられなかったけれど、
今年はユアンも手伝ってくれ、
小さいながらも立派な畑になった気がします。


畑仕事を始めると、
花が咲いても、
実がなり始めても、かわいいものです。




この小さな実が
大きくなるのが楽しみです。


「ズッキーニの花が咲いてるよ!」
 
「ピーマンの実が
大きくなり始めてる!」
 
と 、子供たちも大喜びです。





自分の畑で採れた野菜を
食べる時は また格別ですよね。



子供たちの食も進み、
会話も弾みます。






うちの庭で育っているのは
野菜やハーブだけではありません。




よ~く見ると、
ほら、茗荷の葉っぱの上に・・・・、






小さな雨カエルが。

  
うちの周りに
田んぼがいっぱいなので、
庭にもカエルがいっぱいです。


子供たちは大喜びで
手で捕まえています・・・。

私も子供の頃は、
色々な虫を平気で捕まえて遊んでいましたが、
あの頃の勇気はどこへ行ってしまったのだろう・・・(笑)

それから、トンボも飛び始めました。
その他にもダンゴ虫、蝶々、バッタ、カミキリムシなど、
虫がいっぱいで、子供たちには格好の遊び場です。


ちょっとした初夏のうちの庭でした。

2007/06/19

The moment of truth (決定的瞬間)


作品の高台を削る時、
独特の緊張感を感じます。

  
ユアンが削りを始めると、キリがつくまで、
子供を工房の方へ行かせないようにし、
私もユアンに話しかけないようにしています。

  
ロクロ成形の時も緊張感はあるのだけれど、
削りの時とはまた違う。

 
ロクロ成形のような派手さ(?!)もなく、
静かです。
 
でも、削りも作品の形を決める
大事なプロセスです。

  
削りは一発勝負、
ほんの数十秒で決まります。


  
削りまでの調整も大切です。

  
粘土の乾燥具合、
固さ具合、温度・湿度、
作品の状態を
常にチェックしながら、
そして、それを維持しながらです。

  
 
柔らか過ぎると引っかかりの跡が残り、
硬すぎると削れなくなります。
  
その時を逃さないようにしないとです。
  



時には、乾燥が早い時期は
そのタイミングを逃さないために、
夜遅くまで削りをすることも・・・。

   
見た目は簡単そうで、
一瞬のことですが、
奥が深いです。

  
  
すごいなあ・・・、
と何年一緒にいても感じてしまいます。
  

飛び鉋(とびかんな)は、
一瞬で出来あがります。
  
「この飛び鉋をするには
20年と数秒が掛かります」
とユアンがユーモアを込めて言いますが、
  
本当に時と経験のエッセンスの技です。
  
 
タッタッタッタッタッタッタッタッ・・・・・、
  
と軽快な音、リズムで
その出来具合が分かるそうです。
  
  
ロクロを止めた瞬間に
見える模様は、
 
何回見ても
新鮮さを失いません。
  
       
      
   
    
  
 
最後に
刻印を押して仕上げます。
 
これは、ユアンのロゴと
今年の干支、亥です。
  
意外とかわいいんです、
これが(笑)
 
使っている時には
見えないところですが、
丁寧な仕事だと思います。
 
お抹茶をいただく時に、まず指が感じ、
飲み終わった時に初めて器を見て、
その表と裏を味わって欲しいそうです。
  

2007/06/04

無事に個展を終えることが出来ました

多くの方がユアンの個展に立ち寄って下さり、
ありがとうございました。この場でお礼を申し上げます。
                                                      
お食事会も割烹とよだのご主人、
橋本さんが腕を振るって下さり、とても好評でした。
毎回盛り付けを変えたりもして下さいました。

遠路はるばる、本当に皆さま、ありがとうございました。
                                                                                                 
今回会期中に、高島屋新宿店10階に
ユアンが行って来たそうです。   

とても素敵にユアンの作品を
展示して下さっていたそうです。   

NEW YORK TAKASHIMAYA HOME では
常設とのことですので、
こちらもよろしくお願いします。                                          


個展のたびに思うのですが、
いつも沢山の方の縁を感じます。           

長いお付き合いになる方、
通りを歩いていて作品が目に留まり
立ち寄って下さった方、
家族ぐるみでお付き合いしている方など・・・。       

私は住所録を管理しているので、
毎回芳名帳をチェックしています。    

追加する方、変更する方など、
ご住所とお名前だけしか知らないのに
個展の後などに、ユアンから
色々な話を聞いていくうちに、
その人たちとつながっていきます。      

「その人がOOOさんなのか」とか、
「また、OOOさんが個展に来て下さったんだ」というように。       

そして時たま,その人とお会いする機会や、
電話でお話しする機会があると、今度は顔や声がつながり、
初対面なのにずっと前から知っているような不思議な感じになります。

時には私の方がユアンより、その人のことを詳しいことも・・・(笑)     

また、そんなつながりが増え、うれしいです。

2007/06/02

お好み焼き

 
浜田 庄司氏はイギリスで
スコーンにジャムとクリームをつけている時に
スリップウェアの技法として ヒントを得たそうです。
  
 
パッと見ると ケーキのように見えますが、
この写真は、実はお好み焼きです。
 
お好み焼きのおたふくソースとマヨネーズから
ユアンは何かヒントを得たのでしょうか…?
 
それはどうか分かりませんが、
この模様をつけている間、
本当に楽しそうにやっていました。(笑)
 
口笛を吹きながら、ニコニコと。



 

約18年前に日本に来て、
お祭りか何かの出店で
お好み焼きを食べたのが
初めてだったそうです。
 
その時は、まずくて二度と食べたくない
と思ったそうです。
 
でも、後でお好み焼き屋さんに行って
食べたら、おいしくて、
それ以来、大好物になったそうです。
  
  
これは、いい教訓になったそうです。
 
最初のものが、本物かどうかは分からないので、
何度かチャレンジして、
それでもダメなら苦手と決めることにしたのだそうです。
  
あきらめない精神は、ここにもあったのですね